鍵が折れて中に残ってしまった時の取り出し方
鍵が折れるときは大抵、以前から鍵の動きが悪かったはずです。徐々に鍵が固くなってきて、無理やり回していたら折れてしまった。そんなトラブルをよく聞きます。
スペアキーがあるから折れた鍵に関してはあとあと複製すればいい。しかし、鍵穴に詰まっている鍵を取り出さなければ鍵を開けることができません。
そんな困った時に役立つ折れた鍵の取り出し方についてご紹介いたします。
慌てずゆっくり引き抜く
住宅の施錠に使われる一般的な鍵は「洋白」と呼ばれる、銅・亜鉛・ニッケルからなる合金で作られています。
500円硬貨にも使われているこの洋白は加工がしやすいというメリットがありますが、その柔軟性があだとなり鍵穴の中で鍵が折れてしまうことも珍しくありません。また特にギザギザした鍵の場合、切込みが深い部分に負担がかかってしまい、鍵を回す時に折れてしまう事もあります。
鍵が折れてしまったときは慌てず、まずは鍵穴の様子を確認しましょう。
もし折れた鍵の断面が鍵穴より外にあった場合、ペンチやピンセットなどで掴めば取り出せます。
また、鍵穴スレスレで折れてしまい、とても掴めない状態ならば、鍵の断面に接着剤を付けて折れた持ち手側とくっつけると良いでしょう。
この方法を選ぶ際は、接着剤がシリンダーの中へ入ってしまわないよう注意してください。
また鍵を引き抜く際に引っかかる感じがあれば、上下小刻みに揺らしながらゆっくりと引き抜いていきましょう。それでも抜けない場合には、”鍵用”の潤滑剤をホームセンターで購入し鍵穴の中に吹きかけてみてください。滑りが良くなりスムーズに取り出せることがあります。
鍵を引き抜いた後のメンテナンス
鍵が無事に取り出せたら、鍵穴の中をきれいにしていきます。
鍵穴の中には小さなほこりや砂などが入っている場合があるため、まずはエアダスターや掃除機を使ってゴミを出します。そのあとに、鍵用の潤滑剤を入れる事で鍵の抜き差しがラクになります。
スペアキーを含めてすべて鍵に引っ掛かりを感じるようなら、錠前がずれていたり、中の部品が壊れている可能性が高いので、再び鍵が折れる前に鍵交換を行ってください。
専門業者への依頼も検討しましょう
鍵や鍵穴は精密に作られているため、下手にいじると壊してしまうこともあります。
壊れて機能を果たさない鍵を使い続けるわけにもいかず、必然的にシリンダーごと取り替えなくてはならなくなります。
そうなると折れた鍵を取り出すよりも手間や費用がかかってしまうので、自分で取り出すのは困難だと感じたらそれ以上はいじらず、すぐさま鍵の専門業者へ連絡することをおすすめします。